2013 年 37 巻 3 号 p. 161-168
鉄道ではレール継目部での騒音対策が求められている。そこで主としてロングレール区間の絶縁継目を対象に,簡単に施工できるレール/車輪間騒音対策として,継目用防音材の開発を行った。継目用防音材は粒径1∼5 mm程度の無機質粒子を少量のエポキシ樹脂で結合した無機質材を逆L字型に成型した材料で,絶縁継目部で頻繁に点検作業が行われていることなどを考慮して,レールから100 mm程度離して設置する構造とした。営業線において騒音低減効果確認試験を行った結果,試験品の敷設に伴いレール近傍点(近接側軌道中心から2 m離れ)において付随車(T車)通過時で騒音レベルが約2 dB低下することを確認した。