騒音制御
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遮音壁の形状と厚さについての境界要素法による減音効果の考察
庄野 豊落合 博明高木 興一
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1998 年 22 巻 5 号 p. 288-298

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抄録

二次元境界要素法を用いて新型遮音壁および二重壁について壁の形状と厚さによる騒音低減効果について検討を行なった。先端に構造体を設置した遮音壁の効果を厚みのある壁とみなした計算結果と比較したところ, 反射性の円筒型構造体を設置した壁の騒音低減効果は同じ厚さの直壁とほぼ同程度であったが, 吸音性の円筒型構造体を設置した壁では, 直壁より大きな減音量が得られた。次に遮音壁の形状による騒音低減効果の違いを比較したところ, 二重壁が最も減音効果が大きかった。高架道路に設置した場合には, 遮音壁に近い領域での騒音低減にはY型遮音壁よりもマッシュルーム型吸音構造体を設置した壁が有効であることがわかった。

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© 社団法人 日本騒音制御工学会
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