騒音制御
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Print ISSN : 0386-8761
多孔質弾性舗装の自動車走行騒音低減効果
大西 博文明嵐 政司南里 吉輝高木 興一
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2000 年 24 巻 1 号 p. 68-76

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抄録

古タイヤのゴム粒子から作られる多孔質弾性舗装に関して, 自動車走行騒音及び吸音率の測定を行った結果, 次のような知見が得られた。これらのことから同舗装は道路交通騒音対策として大きな効果を発揮するものと考えられる。1) 走行速度が40~120km/hの範囲で, 乗用車の場合約16~19dB, 大型貨物車の場合約6~10dBと非常に大きな減音効果があった。2) 多孔質弾性舗装は, 排水性舗装が減音効果を持たない600Hz以下の周波数帯域でも大きい減音量を示し, これが排水性舗装よりも大きい減音効果を有する要因となっている。3) 垂直入射吸音率は舗装厚さによってピークを示す周波数帯域が異なるが, おおむね800~2,000Hzの周波数帯域で約0.9のピーク値を示す。

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© 社団法人 日本騒音制御工学会
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