騒音制御
Online ISSN : 1883-7506
Print ISSN : 0386-8761
指標音源の認知度による一般地域の音環境評価
田阪 園子田村 明弘
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 28 巻 2 号 p. 115-125

詳細
抄録

幹線道路, 鉄道, 建設工事現場といったいわゆる騒音源と言われているものに面していない一般的な住宅地においても, 様々な音が存在している。本研究では, これらの地域に住む住民の意識に蓄えられた音に関する記憶を探ることで, 居住する地域の音環境が把握できると考え, 種々の音源の再認を音環境の評価指標として使用することの可能性について検証した。このため, 指標音源を選定し, その上で横浜市の住民に対し指標音源再認法を用いたアンケート調査を行い, 指標音源の認知度, 居住地域の特性を示す指標, 居住環境に対する満足度の関係を検討し, 指標音源の認知度が一般的な住宅地における音環境を評価する新しい手法となりうることを示した。

著者関連情報
© 社団法人 日本騒音制御工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top