島根県立中央病院医学雑誌
Online ISSN : 2435-0710
Print ISSN : 0289-5455
巨大硬化性腸間膜炎の一例
伊藤 拓馬前本 遼海野 陽資長見 直服部 晋明岩﨑 純治金澤 旭宣大沼 秀行
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2024 年 48 巻 1 号 p. 73-78

詳細
抄録
症例は70歳代女性. 20年以上前より腹部の腫瘤を自覚していたが医療機関を受診しなかった.乳癌の精査中の腹部CTで腹腔内腫瘤を認め当科に紹介となった. 各種画像検査で長径16cm大の腫瘤を認めた. 確定診断は困難であったが, 痛みや食欲低下, 体動困難を伴っているため開腹腫瘍摘出術を施行した. 下腹部を占拠する16cm大の白色の腫瘤だったが, 周囲臓器への浸潤はなく, S状結腸の腸間膜から発生していため, 腸切除は不要だった. 組織学的に石灰化を伴う硝子化と強い炎症細胞浸潤を認め, 硬化性腸管膜炎の診断となった. 発病から20年以上経過した巨大な硬化性腸間膜炎の症例を経験したため, 文献的考察を加えて報告する.
著者関連情報
© 2024 島根県立中央病院
前の記事 次の記事
feedback
Top