抄録
当教室で開発した術中3D-CT撮影システムでは, 安全かつ短時間で精度の高い画像が得られ, 頚椎手術において大変有用であった.頚椎手術における適応としては, 1)頚椎症やOPLLなど骨性病変に対する前方からのアプローチにおいて, 椎体の削除範囲や残存病変を確認する場合, 2)椎間板ヘルニアの手術においては, keyhole surgeryや慣れない術者が手術を行う際, アプローチの方向を確認する場合, 3)長い移植骨やspinal instrumentationを用いた固定術において, 固定状態を確認する場合, などが挙げられる.