抄録
プロジェクトの成功の基準として最も一般的なのは,品質と費用そして納期であり,プロジェクトが高い評価を得るためにはこの3つの基準を満足することが必要である.しかし,プロジェクト計画時において,曖昧な条件を含んだ状態のままで基準を達成したとしても,顧客にとって価値のあるシステムが構築できるとは限らない.また,品質基準を満たした後であってもリソースの追加投入を行うことにより,さらに品質の向上が見込まれることもある.より高いプロジェクト価値を提供するためには,度合いを用いた管理が必要である.またプロジェクトの本質的な価値は,ステークホルダの期待に対する達成の度合いである.本研究ではステークホルダの期待に基づいたプロジェクトの管理指標となる価値評価の関数を検討した.