抄録
社会人大学院では,地域の活性化を目的としたセミナーやワークショップを実施する機会がある.多様な経験を持つPM (Project Manager)の経験を共有できるワークショップは,PMの育成において有効である.しかし,ワークショップの参加者を学内外から広く募る場合,参加者のスキルやコンピテンシーが把握できない.そのため,不適切なグループ分けになり,グループ・ディスカッションが円滑に進行しないという問題が発生する.産業技術大学院大学(以下,AIIT)酒森研究室では,「PMコンピテンシー評価シート」を開発した.このシートを,ワークショップの参加者に回答してもらい,参加者のコンピテンシーを把握した上で,ワークショップを実施した.さらに,スキルやコンピテンシーのレベルが異なる参加者が,発言しやすいワークショップ・モデルを定義した.