主催: 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
プロジェクト成功率向上や不採算プロジェクトの撲滅を目的に,プロジェクトマネジメント強化のため様々な施策を推進してきた.しかし,プロジェクトの収益面での課題は残っており,これらを分析するとプロジェクトレベル単体では解決が困難な原因により,収益悪化が起きている場合が多々あることがわかる.また,最近のシステム案件は,より顧客の戦略的なものに移行してきている.このような案件では,顧客の経営に直接関わるものでもあり,途中でスペックが変わることも多く,「QCD」達成を目的とするプロジェクトマネジメントだけでは不十分な場合も多い.本論文では,これら「プロジェクトレベルの課題」を整理し,「ひとつ上のレベル」のマネジメントであるプログラムマネジメントとして行うべき方策をまとめ,事例をもとにプログラムマネジメントの方策を説明する.