抄録
これまで何度かプロジェクトマネジメントに関わってきたが,プロジェクト推進計画の立案時にチーム管理手法について語られることが少ないように思う.チーム管理手法について余り議論されず,その企業で長年採用されている手法を採用することが多い.未知の手法を採用するよりも安全だと考えるのも間違っていない.しかし,その結果としてプロジェクトの成果が思うように上がらない状況に陥っているケースもある.これまで成功してきた管理手法には成功した理由がある.成果の納期と性質でプロジェクトの状況を整理することで,最適なチームの管理手法は状況によって異なることが理解できる.本稿では状況別のチーム管理手法について例を挙げながら報告する.