抄録
日本のソフトウェア産業は, 1990年代に入りコンピュータのダウンサイジングとオープン化により, 大変革の時代を迎えた. さらに日本経済がバブル崩壊により大不況に突入し, 両者が相埃ってソフトウェア開発も混乱した. 日本のソフトウェア開発を立て直すために, 品質管理及びプロジェクトマネジメントの観点から, 混乱の原因を分析し, 以下の2つの提案と一部の試行報告を行う. (1) グローパルスタンダードと整合するソフトウェア品質マネジメントシステムのフレームワーク (2) ソフトウェアファクトリとプロジェクト方式のハイブリッド構成の組織