プロジェクトマネジメント学会誌
Online ISSN : 2433-3069
Print ISSN : 1345-031X
プロジェクトマネジメントオフィスの進化と成熟度モデルの考察(<特集>エンタープライズPMとPMオフィス)
木野 高史
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2003 年 5 巻 4 号 p. 12-17

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抄録
近年,プロジェクトマネジメントオフィスの重要性が認識されるようになり,各企業でその取り組みが行われている.プロジェクトマネジメントオフィス(以下PMOと略す)という言葉は共通であるが,その実体は各企業のビジネス環境,企業風土,制度,そしてプロジェクトマネジメントに対する考え方が反映されたものにすべきであり,逆にそれらが欠けてはPMOとして有効に機能することはできない.このような各企業に根ざしたPMOの形成は一朝一夕にはいかず,定着するまでには,ある程度の試行錯誤も覚悟する必要がある.当社も2001年4月よりPMOの母体となるSIプロフェッショナル室が組織され,一歩ずつ前進してきたが,まだ発展途上であり,今後も進化していく必要がある.本論文では当社のPMO活動を振り返り,PMOがどのような段階を踏んでステップアップしてきたのかを整理し,今後どのような進化をすべきなのかを探りたい.さらにこれらの分析に基づきPMOの成熟度モデルについて考察を加えた.
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© 2003 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
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