SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
小角X線散乱法を用いたバイオプラスチックの加熱時のナノ構造評価
八木 康洋小林 栄司松葉 豪乳井 樹
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 1 巻 3 号 p. 146-149

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抄録
バイオプラスチックであるポリ乳酸/ポリプロピレン複合材のサブミクロン構造と結晶構造の加熱・融解とその後の冷却過程による変化を、極小角X線散乱測定および小角X線散乱測定を用いて分析した。複合材は融解すると可視光波長領域の大きさを有する微小球晶が消失し、試料は白色から透明に変化することが分かった。また、急冷によってポリプロピレンの結晶性が低下し、徐冷では結晶ラメラ構造の層間距離が広がることを確認した。
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