SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
深紫外光源用Gd添加AlN薄膜の高エネルギー光電子分光法による深さ方向解析(2)
小林 幹弘石原 嗣生泉 宏和西本 哲朗田中 寛之喜多 隆來山 真也市井 邦之
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 2 巻 1 号 p. 27-30

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抄録
我々は深紫外光源用蛍光体として開発しているGd添加AlN薄膜の電子線ビーム照射前後の構成元素について、化学結合状態を調べるために光電子分光測定による分析を行っている。今回は薄膜の表面から内部にかけて薄膜の劣化状態を調べるために光電子スペクトルの検出角度依存性を測定した。測定結果より電子ビーム照射後の試料では、AlとNが還元された状態と酸化された状態で共存しており、電子ビーム照射により薄膜は深層部まで残存酸素が還元除去された後、表面近傍だけが酸化された状態になっていると考えられる。
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