SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section C
BL28B2(白色X線回折)の現状(2014)
梅谷 啓二梶原 堅太郎加藤 和男
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 3 巻 1 号 p. 207-211

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抄録
BL28B2は標準的な偏向電磁石を光源としたビームラインで、薬効評価などのための小動物生体機能イメージング、マイクロビーム放射線治療の基礎研究、高エネルギー白色X線による回折とイメージング実験、時間分解エネルギー分散XAFS(DXAFS)測定、高温高圧実験など、広範な研究分野に対し様々な手法を用いた白色X線を利用する実験に利用されている。近年に実施した主な高度化は、マイクロビーム放射線治療の基礎研究に関して、装置全体の統合によるユーザーフレンドリー化、高エネルギー白色X線による回折とイメージング実験に関して、2012年からCT測定とXRD測定の両方の測定を行う装置の開発と改良、時間分解エネルギー分散XAFS(DXAFS)測定に関して、低エネルギー領域DXAFS計測の高度化などである。本稿では、BL28B2の現在の利用状況と、近年の高度化研究開発による利用研究の拡大について報告する。
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