SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
Al-Zn-Mg合金における巨大ひずみ加工に伴うナノ析出物の形状変化測定
足立 大樹村岡 和尚
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ジャーナル オープンアクセス

2016 年 4 巻 1 号 p. 58-61

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抄録
Al-Zn-Mg合金に予備時効を行い、様々なサイズのη’準安定相を析出させた試料に対し、巨大ひずみ加工の一種であるHPT加工を施し、準安定相の形状変化を小角散乱測定により調べた。その結果、予備時効60 ksの亜時効材ではひずみの増加により容易に加工誘起溶解したのに対し、予備時効2000 ksの過時効材では溶解しづらいことが分かった。このことから、巨大ひずみ加工中における加工誘起溶解は、転位が準安定相を切断したことによる界面増加に伴う界面エネルギーの増加によるものであると予想される。
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