SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
非破壊CT-XRD連成法を用いた加熱したセメント硬化体の変質状況の観察
杉山 隆文クリ ジュタン チャンドラ
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 5 巻 1 号 p. 100-104

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抄録
コンクリート構造物が火災や高温加熱を受ける事例が報告されている。加熱温度によってコンクリートの変質状況は異なるが、本研究では400°Cの加熱を8時間施した硬化セメントペーストについてひび割れとセメント水和物の変質を調べた。加熱はセメント硬化体表面へ作用させるので、中心部へ向かって進むと考えられる変質状況を適切に調べるために、著者らが開発を進める非破壊CT-XRD連成法を用いた。その結果、加熱によるひび割れの発生と通水作用によるひび割れの進展を明らかにした。また、水酸化カルシウムの存在が確認された。
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