SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section C
X線屈折レンズとKBミラーによる二段階ナノ集光光学系の開発
鈴木 基寛河村 直己水牧 仁一朗大沢 仁志宇留賀 朋哉
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 8 巻 1 号 p. 154-158

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抄録
硬X線ナノビームによる顕微 XAFS/XMCD 測定の効率向上のため、BL39XU に二段階集光光学系を構築し、高フラックスの集光ビームを得るための開発を行った。X線屈折レンズと KB ミラーによる二段階集光光学系の概要、レイトレーシングによる光学系の評価、屈折レンズ素子の特性および実験で得られた集光ビーム性能について報告する。二段階ナノ集光光学系により、ビームサイズ 109(垂直)×136(水平) nm2 (半値幅)、光子フラックス 6×1010 photons/s の集光X線ビームが得られた。集光サイズは KB ミラーのみによる既存の光学系と同等であり、フラックスは10倍の向上がみられた。ただし、垂直方向の集光ビーム形状は非対称であり、全幅で 600 nm 程度の裾野が重畳している。屈折レンズの収差評価等による原因解明と、集光ビーム形状の改善が今後の課題である。
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