抄録
本研究では、楕円フーリエ記述子と主成分分析を用いて、ボトル形状を定量的評価する手法の構築を試みた。楕円フ
ーリエ記述子は、物体の輪郭などの二次元閉曲線を解析する手法であり、これまで生物の形態学的解析に用いられてき
た。本研究では17 種のボディソープボトルの輪郭形状の楕円フーリエ解析で得られた多変量のフーリエ係数に主成分分
析を行うことで、ボトルの主要な形態上の特徴を検討した。その結果、各主成分はボトルの丸さ、重心の垂直位置、肩
部形状と関連していることが示された。さらに、SD 法によりボトル輪郭形状の印象評価をさせた結果、第1 主成分は「美
しい」、「上品な」といった印象と、第2・第3 主成分は「アクティブな」、「ユニークな」といった印象と関連している
ことが示された。また、様々な印象に対応するボトル形状をフーリエ逆変換によって再構成し、再構成されたボトル形
状が意図した印象を与えることができるかも検証した。