抄録
JIS Z 0232:2020包装貨物-振動試験方法によると、振動試験で用いる試験条件(加速度パワースペクトル密度、PSD)は、実輸送データに基づくことが望ましいとされている。これまでに筆者は、すでに計測された多数のトラックおよび鉄道の実輸送振動データをもとにして試験条件を設定する方法を提案した。これにより、振動データを持たない場合でも、実輸送データに基づいたPSDが得られる。しかしながら、本手法では、トラック輸送、鉄道輸送が複合する場合の試験条件の算出は言及されていなかった。
そこで本報告では、一連の輸送過程の中でトラック輸送と鉄道輸送が複合して発生する場合の試験PSDを、テーラリング手法を応用することで算出する方法を検討した。