保健医療福祉科学
Online ISSN : 2434-5393
Print ISSN : 2186-750X
研究報告
産後2週間の母親の困りごとと産後ケアに対するニーズ
星野 真希子鈴木 幸子千葉 真希子
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2021 年 11 巻 p. 1-8

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抄録

 産後2週間の母親の困りごとと産後ケアへのニーズを明らかにすることを目的に、A県内の1産科医療施設で産後2週間健診を受診した母親に質問紙調査を実施し、136名の回答を分析した。困りごとでは全体的に「睡眠不足」「疲労」が多く、初産婦では「授乳」が加わっていた。初産婦では自宅以外にいる者の方が自宅にいる者よりも「いらいら」を挙げる者が有意に多かった。産後ケアの認知度は、最も高いヘルパーによる訪問でも58.0%と低かった。産後ケアとして、母親自身の疲労回復のためのマッサージや授乳相談、育児相談、児の健康チェックの他に、家事・育児援助のニーズが認められた。産後ケアの形態は「医師がいて安心」「助産師がいて安心」等の理由で、病院へ通って受けられるケアや助産師等の訪問によるケアの利用希望が多かった。産後ケアの認知度を高める情報提供、病院での産後ケア実施、家事・育児援助を含む包括的な産後ケアの充実が望まれる。

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© 2021 埼玉県立大学保健医療福祉科学学会
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