保健医療福祉科学
Online ISSN : 2434-5393
Print ISSN : 2186-750X
原著論文
自ら支援を求めない独居の認知症高齢者と関わる地域包括支援センター看護職の思い
−関わりの初期からの支援に焦点をあてて−
林 純子林 裕栄
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2025 年 13 巻 p. 1-8

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抄録

 目的:地域包括支援センター(以下、地域包括)の看護職が、自ら支援を求めない独居の認知症高齢者に「関わりの初期」から支援を行う過程で抱く思いを明らかにし、認知症高齢者が住み慣れた地域で暮らすための支援の示唆を得る。

 方法:地域包括の看護職10名に半構造化面接を行い得られた結果を質的記述的に分析した。

 結果:2つのコアカテゴリー【関係を築くことをあきらめない】【望む暮らしを支えたい】と、5つのカテゴリー『悪い人ではないとわかってほしい』『拒否の後ろにある気持ちを知りたい』『穏やかに暮らしてほしい』『どうにかして希望を叶えたい』『見守りの目を増やしたい』が抽出された。

 考察:地域包括の看護職は自ら支援を求めない認知症高齢者に対しても関係を築くことをあきらめず、望む暮らしを支えたいという思いをもって支援を行っていた。また、必要な支援を届けるためには地域住民と協働しネットワークを整備する必要性が示唆された。

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© 2025 埼玉県立大学保健医療福祉科学学会
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