理学療法の科学と研究
Online ISSN : 2758-3864
Print ISSN : 1884-9032
原著
T字杖への荷重率変化時の圧中心動揺と体幹筋活動の関係
竹内 弥彦下池 まゆみ吉井 亨杉山 聡吉野 千鶴三和 真人
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2011 年 2 巻 1 号 p. 2_7-2_12

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抄録

 [目的] 本研究の目的は,T字杖への荷重率を変化させた片脚安静立位時における,杖と支持脚の圧中心(Center of pressure; COP)の動揺特性,および体幹筋活動との関係を明らかにすることである。[方法]対象は健常男性13名。左右分離型の荷重計にT字杖(左)と支持脚(右)を分けて接地し,片脚安静立位時のCOP動揺値(単位面積軌跡長,速度,実効値)と体幹筋(腹直筋,外腹斜筋,脊柱起立筋)活動量を記録した。杖への荷重条件は,片脚立位(SS),触れるのみ(W0),体重の10%(BW10),体重の20%(BW20)とし,条件間でCOP動揺値を比較した。さらに,COP動揺値と各筋活動量との間で相関分析を行った。[結果]左右方向のCOP速度で,条件SSに比して他の3条件で有意に低値を示し,さらにCOP実効値で,条件SSに比してBW10で有意に低値を示した。相関分析の結果,BW10でCOP単位面積軌跡長と右外腹斜筋に有意な相関を認め,BW20で左右前後方向COP速度および左右方向のCOP実効値と右外腹斜筋との間に有意な相関関係を認めた。[結語]本研究の結果,杖への荷重率変化時のCOP動揺値への影響は主に左右方向に現れ,左右方向の姿勢安定性に寄与する杖への荷重率は体重比10%であることが明らかとなった。加えて,杖使用時の片脚立位の安定性には,杖接地側と反対側の外腹斜筋の活動が関与することが示唆された。

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© © 2011 一般社団法人 千葉県理学療法士会
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