【目的】術前の多面的な疼痛評価をもとに患者教育と疼痛回避動作練習,運動療法のペーシングが術後早期のActivities of Daily Living:以下ADL拡大および歩行機能改善の一助となった1症例について報告する。【症例】第2腰椎椎体骨折と腰椎固定術後隣接椎間障害と診断された70代女性である。過去に複数回の除圧固定術の手術を施行されていた。今回は前方と後方固定術を2期的に施行された。【方法】従来の理学療法評価,および介入に加え,質問用紙を用いた多面的な疼痛評価と患者教育,術後の疼痛回避動作練習,運動療法のペーシングを図った。【結果】術後早期にADL拡大および活動量の増大が可能であり,歩行速度および連続歩行距離に改善を認めた。【結論】混合性疼痛を呈する症例における周術期理学療法は,通常の介入に加え,疼痛に留意した工夫が必要な可能性がある。