ソフトウェア・シンポジウム論文集
Online ISSN : 2758-8572
ソフトウェア・シンポジウム2024
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組込ソフトウェアのテスト技術:課題と対策 ~ テスト知識のアップデート~
*松尾谷 徹
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p. 90-98

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抄録
組込ソフトウェアは,ピック(PIC)と呼ばれている超小型から高度運転支援(ADAS)やAutoware/ROS2による実用レベルの自動運転まで,幅広いバリエーションがあります.そのテスト環境も技法も多様ですが,汎用OS(Windows,Linux など)のテスト技術とは異なり知名度が低く,導入が進んでいません. 組込開発の本質的な特性はハードリアルタイム処理における「確定性」です.物理的エネルギーを持つシステムの制御は,振る舞いとしての高信頼性や安全性が極めて重要であり,その根拠になるのが「確定性」です.組込エンジニアは,確定性の実現など特殊性の高いナレッジが必要な職種であり,新たな人的資源の投入で簡単にスキルを習得することが難しく,現職エンジニアのナレッジアップデートに頼ることになります.そのためには,技術の整理と理解が必要と考え本稿をまとめました.
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© 2024 本論文著者
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