2021 年 6 巻 p. 15-21
第一段ロケットとしてのマイクロ波ロケットの研究が進められている.マイクロ波ロケット打ち上げのために欠かせない大電力ミリ波光源ジャイロトロンは現在1-1,000GHz程度の発振が可能であり,原理上どの周波数でもマイクロ波ロケットは実現できる.そこで,マイクロ波ロケットの発振周波数を変化させたとき打ち上げコストがどう変化するか調べた.結果として,固定焦点伝送方式を用いた場合では周波数が小さすぎると空気抵抗損失が卓越する一方,大きすぎると大気減衰損失が卓越することにより,最適な周波数は28GHzである.一方,可変焦点伝送方式を用いた場合では,ビーム広がりが受電アンテナ径に影響を与えないため,大気減衰損失が一番小さい5.8GHzが最適な周波数となる.