2024 年 9 巻 p. 8-13
宇宙太陽発電システムは宇宙セグメントと地上セグメント(レクテナ)から構成され,これらはロケットによる輸送が前提となり,その構造には軽量性,収納性,大型化の容易さが要求される.筆者らは,軽量かつ高収納効率でモジュール化が可能な膜面展開宇宙構造物の研究に取り組んでおり,無線電力伝送システムへの適用を検討している.その一環として,無線電力伝送実証衛星「OHISAMA(On-orbit experiment of HIgh-precision beam control using small SAtellite for MicrowAve power)」にて,軽量展開型膜面レクテナを搭載し宇宙機間の無線電力伝送ミッションを実施予定である.本稿では宇宙機間送電のミッション概要,およびレクテナ開発の現状について説明する.