主催: 日本真空協会、社団法人 日本表面科学会
我々はW(110)の上にPtやPdを蒸着させて、電子源の先端を単原子で終端させたナノチップの研究も現在進めている。この電子源は先端が壊れてもまた加熱処理だけで復旧可能という性能を持ち半永久的に用いる電子源として期待されている。また、ナノチップの電子放出領域は狭いこと、電子ビームの開き角が小さいため高い指向性を持つことなどから、電子源としての性能の向上が期待される。今回、570時間に及ぶ長時間の計測を行い、単原子電子源の放出電流の安定性及び、寿命の評価を行った。