科学・技術研究
Online ISSN : 2187-1590
Print ISSN : 2186-4942
ISSN-L : 2187-1590
連載
研究機関紹介 重要文化財・米沢高等工業学校
立花 和宏
著者情報
キーワード: 学校, 知恵, 文字, 政権, 民衆
ジャーナル オープンアクセス

2019 年 8 巻 2 号 p. 87-94

詳細
抄録
日本の東北地方の日本側に米沢市がある。そこに米沢高等工業学校本館が重要文化財として保護されている。文字は記録や伝達に便利な道具ではあるが、文字に真実の知恵はない。知恵の継承に文字の助けを借りることがあっても、文字に縛られたり、騙されたりしてはいけない。文化財としてそのモノ自体を残すことは、紙に文字で表現し得なかった先人たちの知恵に思いを馳せる機会を残すということだ。過去にしがみつくのはたやすいが、未来を作るのはなかなか骨が折れる。捨てる勇気もいるし、孤独にめげない強さもいる。百余年のあいだそこにあり続けた重要文化財・旧米沢高等工業学校本館から文字に表現し得ない無言の教えを感じ取り、未来という壮麗な建物を築く足場にしてもらいたい。
著者関連情報
© 2019 科学・技術研究会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top