抄録
クロサギの採食行動と利用される環境構造の調査を行った.翼を半開きにしてかがみ込んで待ち伏せる行動を,翼半開き待ち伏せ法と呼んだ.岩礁海岸を中心に,海岸線のさまざまな環境でさまざまな方法で採食行動を行っていた.水深が深い場所では待ち伏せ法を多く採用し,水深が浅い場所では歩き回り法や待ち伏せ法をバランスよく採用していた.飛翔中に餌生物を発見し,飛びながら水中に首を突っ込んで採食する方法を行っていた.翼半開き待ち伏せ法は,波がクロサギに触れている場合によく用いられていた.翼半開き待ち伏せ法は,岩礁海岸における姿勢制御の意味合いがあると推察できた