膵臓
Online ISSN : 1881-2805
Print ISSN : 0913-0071
ISSN-L : 0913-0071
特集 IPMN国際診療ガイドライン2012の解説と残された課題
残された課題―IPMNの経過観察法について―
真口 宏介
著者情報
キーワード: IPMN, 経過観察, 併存膵癌, MRI, EUS
ジャーナル フリー

2013 年 28 巻 2 号 p. 148-155

詳細
抄録
ガイドラインの改訂により,分枝型IPMNの手術適応が控えめとなったが,併存膵癌の問題が浮上してきた.従って,経過観察にはIPMN病変の悪性化の監視と併存膵癌の早期診断を行う必要がある.
分枝型IPMNの経過観察法としては,拡張分枝径別にMRIとEUSを中心とした3~6ヵ月毎のfollow-upが推奨されているが,"high-risk stigmata"を有さない例の経過観察成績では進展率0~17.8%,悪性率0~2.6%と低く,短期間での検査は必要としない.一方,併存膵癌の早期診断には短期間での経過観察を要する.
「分枝型IPMNの前向き追跡調査」では,6ヵ月後CT,12ヵ月後にMRCPとEUSを行い,これを6ヵ月毎に繰り返す経過観察法とした.
IPMNの自然史のさらなる解明と併存膵癌の早期診断法を明らかにすることが課題である.
著者関連情報
© 2013 日本膵臓学会
前の記事 次の記事
feedback
Top