2018 年 33 巻 2 号 p. 111-117
膵IPMNは,invasive IPMCになると,リンパ節転移・膵外再発を生じえ,生存期間はnoninvasive IPMNと比べ短い.IPMN患者の生存期間を延長するには,invasive IPMCになる前に切除する必要があるが,膵切除術は未だ高侵襲な手術であり,low-,intermediate-grade dysplasiaであればフォローアップが好ましく,high-grade dysplasiaでの切除がベストである.Invasive IPMCは,通常型膵癌と同様のリンパ節郭清が必要であるが,noninvasive IPMNに対しては,可能な限り残膵を温存する術式を選択することで,膵内・外分泌機能が良好になる.また,残膵再発に対して残膵切除を行うことで,生存期間の延長が期待できるので,術後定期的なsurveillanceにより,切除可能な状態で残膵再発を診断することが重要である.