由来浸潤癌と併存癌を同時性に認めた分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍の1切除例

永井 千菜津; 虻江 誠; 太田 健介; 日下 順; 岩井 渉; 涌井 祐太; 及川 智之; 鈴木 眞一; 古川 徹

doi:10.2958/suizo.38.82

症例報告

由来浸潤癌と併存癌を同時性に認めた分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍の1切除例

永井千菜津, 虻江誠, 太田健介, 日下順, 岩井渉, 涌井祐太, 及川智之, 鈴木眞一, 古川徹

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キーワード: IPMN, 由来浸潤癌, 併存癌, 膵管変化, 膵全摘術

ジャーナルフリー

2023 年 38 巻 1 号 p. 82-91

DOI https://doi.org/10.2958/suizo.38.82

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抄録

症例は75歳男性．7年前より膵尾部に嚢胞病変を認め分枝型IPMNで経過観察中，膵頭部主膵管に狭窄と尾部主膵管にわずかな拡張の進行が疑われた．膵頭部と膵体尾部移行部で施行した経乳頭的擦過細胞診にて腺癌が検出され，膵全摘術を施行したところ，頭部はIPMN併存癌，尾部嚢胞はIPMN由来浸潤癌と組織学的に診断された．IPMN由来浸潤癌と併存癌を同時に認めた膵全摘例は貴重であり，報告する．

責任著者(Corresponding author)

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