日本塩学会誌
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水酸化マグネシウムの製造について
上原 実杉山 幹雄
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1956 年 10 巻 6 号 p. 287-294

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抄録
水酸化マグネシウムは脱硫苦汁を石灰乳, 苛性ソーダ溶液等で処理することにより得られるが, 他の金属水酸化物と同様コロイド状になり易い。従つて水マグ製造に於ては第一にその粒径を増すことが要求される. 所謂連続反応方式に於いて反応液のpHは反応当量100%附近で著しく変動し, 生成する水マグの粒径もそれに伴つて大いに変化するが, 最適pHを厳密に維持すれば安定な連続状態に於ては平均粒径が30μ以上に達することを認めた. 結晶成長の理論でこれを説明できるが, その結果水マグ製造の最も合理的な方法は連続反応方式に於て最適pHを保つことであると考えられる.
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