日本塩学会誌
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海洋塩の分析
秋本 信吉
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1961 年 15 巻 1 号 p. 23-26

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抄録
(1) 海洋塩の分析を行なう場合, 試料を予めエーテル, 酒精の順に洗滌し, 残渣と洗液に別けて分析した.
(2)一般分析法によると, 海洋塩は濃厚な母液により覆われ特にその主要成分をなすMgCl2のため実存すると考えられるアルカリ硫酸塩を数値として表現できないが, 木法によりその存在が確詔できた.
(3) MgCl2とカーバイド停との反応生成物は単なるMg(OH)2だけではなく, Mg(OH)2, 3Ca(OH)2·CaCl2·13H20及び3MgO·MgCl2·11H20の混合結晶であることがわかった.
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