日本塩学会誌
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Ba-EDTAによる精製塩中の硫酸ナトリウムの直接定量法
江川 勉工藤 妙子田淵 重造
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1962 年 15 巻 5-6 号 p. 232-236

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抄録
精製塩中の硫酸ナトリウムは, 従来間接的に定量されていたが, われわれはBa-EDTAを使用して硫酸ナトリウムの直接定量法について研究した.
精製塩供試液 (20g→250ml) 25mlを採り, 水約15mlおよびM/100Ba-EDTA溶液10mlを加えて加温したのち, M/10塩酸4mlをゆつくり滴下してpH2.0~3.0の間で硫酸バリウムを沈殿させる. 約15分間熟成して冷却し, メチルアルコール20mlを加えてさらに約5分間熟成する. 沈殿混在のままpH10においてEBTを指示薬としてM/100塩化マグネシウム溶液で滴定する. この場合予め既知量の塩化マグネシウムを添加したのちM/100EDTA溶液で滴定すれば, 終点の判定が容易である.
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