日本塩学会誌
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不均質膜を用いた海水の電解濃縮におよぼすかん水量の影響について
坂口 儀人山本 正弥沼田 覚清水 博小坂 謙治田中 米吉安積 敬嗣
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1962 年 15 巻 5-6 号 p. 237-241

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抄録
前報に述べたように, 多孔性のイオン交換膜を用いて海水の電解透折濃縮を行なつた場合, この濃縮結果に取得かん水量が非常に影響をおよぼすことを認めたので, 電流密度を一定とし, 取得かん水量を変化させて実験を行ない, 大要, つぎの結果を得た.
1) 濃縮室側と稀薄室側の水位の差を大にし, 取得かん水量を増大させると. 取得塩分量は増加するが, かん水の濃度は低下する.
2) かん水取得量の減少により電流効率は低下し. 電力量は増大する.
3) かん水取得量を増加させると電圧はわずかに増加する.
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