日本塩学会誌
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枝条架の損失機構に関する試験
池田 美登
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1962 年 16 巻 4 号 p. 170-176

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抄録
枝条架を含む立体濃縮装置の損失速度について, 蒸発諸元公式に対応する諸元との関連のもとに損失諸元公式を求め次式を得た.
r/vω=a0 (vs・H/ν)1.15(vω2/g・H)-0.1B・B) -0.13(B/H)0.41(h/H)0.2×(D/H)-0.23(Pt/H)0.09
この式から損失速度rは
1 外気風速vsの1.15乗に比例する
2 流下量vωの0.8乗に比例する
3 高さHの0.78乗に比例する
4 奥行Bの0.28乗に比例する
5 枝条密度ρBの-0.13乗に比例する
6 枝条段数H/hの-0.2乗に比例する
7 床盤端と枝条架支柱との距離Dの-0.23乗に比例する
8 給水樋 (列) 間隔Ptの0.09乗に比例することがわかつた.
奥行と飛散損失速度との関係を求める際に, 飛散される微水滴は水滴と物体との衝突分裂することにより発生した総量を考え, その一部が枝条架内風速によつて運ばれるものとして算出し, よい結果が得られた.
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