以上を要約すると, 大気風速変動域の蒸発諸元公式は次式となる.
KOG=e/△C (=e/F)
および
KOG/H2・vs=23 (vs・H/ν)
-1.40(√u'2/vs)
0.27(vω/vs)
-1.52(vω
2/g·H)
0.86(B/H)
-0.50(L/H)
-0.11(P'/H)
-0.40f
0.22(1-0.35θ)
(2)
この式から蒸発速度eは諸要因, 諸元との間に次のような比例関係にあることを知る.
e-vs0.85 (√u'2)
0.27vω
0.20H
0.75B
-0.50L
-0.11Pt
-0.40f
0.22(1-0.35θ)(△C)
1.00(3)
そしてこの式は整流域の蒸発諸元公式よりも精度の高いことが示された.
(3) 式から, 蒸発速度eを支配する重要な因子, 諸元は飽差△C, 平均風速Vs, 立体式の高さH, 奥行B, 給水樋間隔Pt, 風速変動√u'2, 構造指数f, 流下量Vwの順であり, この点からも飽差△Cは効き方が最も大きいので, その取り方を「採取液温 (≒枝条架内液平均温度) の水蒸気圧と外気の水蒸気圧との差」という一定な算出方法によらないときは大きなバラツキの原因となることが推定される.
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