日本塩学会誌
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塩添加によるソイルセメントの安定処理
松下 浩玉置 昭道
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1964 年 18 巻 1 号 p. 27-31

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抄録
名古屋産花崗岩風化土にセメントを3~10%添加したソイルセメントに塩を1%添加した場合の突き固め試験と一軸圧縮試験ならびに乾燥-吸水試験を行なつた.
その結果 1) ソイルセメントに塩を添加すると, 最適含水比は減少するようになり, 最大乾燥密度は無添加に比して上昇する. 2) 圧縮強度は塩を添加すると顕著に増加する. 3) たとえば50kg/cm2の強度をうるためには無塩区では7.6%のセメント量が必要であるが, 塩を1%添加すれば所要強度をうるのにセメント量は4.8%でよい. 4) したがつて塩添加によりソイルセメソトに使用するセメント量が節約できて経済的である. 5) 塩を添加すると乾燥, 吸水による水分の移動が少い.
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