日本海水学会誌
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天然水中のクロロフィルa, bおよびフェオフイチンa, bの迅速蛍光定量法
芳竹 良彰西川 泰治平木 敬三尾上 義明重松 恒信
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1984 年 37 巻 6 号 p. 335-340

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抄録

クロロフィル (chl.) およびフェオフィチン (pheo.) は, 環境における生物活性の重要な指標である. 従来chl.およびpheo. 類は吸光度法により定量されているが, その吸収スペクトルがいずれも酷似しているため, chl. a, b, cの存在比が著しく異なる試料や分解物の存在量が多い試料については必ずしも正確な値は得られない, 本研究では, chl.a, bおよびpheo.a, bがペーパークロマトグラフィーで容易に分離可能であることを利用し, chl.a, bおよびpheo.a, bの迅速かつ簡便な定量法を確立し, 海水など天然水中のchl. およびpheo. の分離定量に適用した. なお本法は, chl. a, bおよびpheo.a, bが定量限界1ng/spot, C. V. 4%以内で選択的に定量可能である.

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