Synthesiology
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研究論文
交流電圧標準を導く薄膜型サーマルコンバータの開発
― 交流電圧標準のトレーサビリティ体系構築の取り組み ―
藤木 弘之天谷 康孝佐々木 仁
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2015 年 8 巻 3 号 p. 127-144

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抄録

国家標準の交流電圧標準は、サーマルコンバータと呼ばれる交直変換器を用いて、直流電圧標準と交流電圧を比較測定して導かれている。しかし、サーマルコンバータを作製可能な標準機関は少なく、入手が困難であるため、国家標準の範囲拡張が難しい状況であった。また、従来のサーマルコンバータは、壊れやすく、大量の校正を行う校正事業者の校正器物として使いにくいため、国家標準機関で普及するのみであった。今回、作製方法の簡易化と従来の性能を改善する目的で、新型のサーマルコンバータの開発を行った。新型サーマルコンバータは窒化アルミ基板を採用することで、耐久性が向上し、産業現場に近い校正室でも校正器物として使用可能となった。

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© 2015 国立研究開発人 産業技術総合研究所
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