抄録
高効率分散型発電システムとして期待される固体酸化物形燃料電池(SOFC)の早期導入と公正な商取引を実現するには、性能評価手法の確立とその試験方法の規格標準化が重要である。この研究では、SOFCシステムの基本構成パーツのSOFC単セル、スタックおよびシステムの発電効率の評価手法について、市販の測定器、計量標準にトレーサブルな高精度流量計・標準物質、触媒技術等を組み合わせて、計量標準から製品までつながるSOFCの高精度性能評価手法・試験装置等を開発するとともに、SOFC開発企業等と連携して開発した装置の性能と実用性を評価した。さらに、発電効率試験方法のJIS規格化を中心に、性能試験方法の規格標準化への取り組みを報告する。