Synthesiology English edition
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研究論文
通信の大容量化に対応する「長さ」の国家標準
― ファイバー型光周波数コムの開発 ―
稲場 肇大苗 敦洪 鋒雷
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2014 年 7 巻 2 号 p. 65-78

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抄録
光周波数コムは、可視?近赤外波長域において、等しい周波数間隔でモードが並ぶ光周波数のものさしであり、光とマイクロ波領域の周波数とを精密に比較するなど、大きな技術革新を起こした。しかし、当初用いられていた、固体レーザーを用いた光周波数コムは、大型・高価で、かつ長時間安定に動作させることが困難だった。我々はファイバーレーザーを用いた光コムに早くから着目して研究開発を進めてきた。特に、レーザーも含めた光コムシステムの産総研内での開発に成功してからは、通信帯波長におけるレーザー周波数の校正をはじめ、長さの国家標準、そして次世代光周波数標準のための新しいレーザー制御技術を開発するなど、独自性のある成果を挙げている。
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© 2014 独立行政法人 産業技術総合研究所
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