耐火物
Online ISSN : 2759-3835
Print ISSN : 0039-8993
溶鉄とMgAl2O4基板の界面反応に及ぼすSiO2の影響
深見 直孝川岸 聡篠崎 信也和才 京子
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 60 巻 6 号 p. 286-292

詳細
抄録
耐火物の侵食機構を解明するための基礎研究として溶鉄とMgAl2O4基板の界面反応に対するSiO2の影響を検討した。MgO, Al2O3, SiO2を使用して基板を作成した。基板はスピネルとMgO-Al2O3-SiO2非晶質体で構成されていた。溶鉄-基板の界面反応を1833Kで1あるいは3時間保持し調査した。SiO2無添加の基板を使用した場合,溶鉄-基板界面にはFeO-MgO固溶体が生成した。溶鉄中の酸素はスピネルにFeOとして取り込まれていた。SiO2添加量2.5, 5.0mass%の基板使用した場合,界面にはFeO-MgO固溶体が形成されていなかった。MgO-Al2O3-SiO2非晶質体にはスピネルより多くのFeOが取り込まれていた。
著者関連情報
© 2008 耐火物技術協会
次の記事
feedback
Top