大気環境学会誌
Online ISSN : 2185-4335
Print ISSN : 1341-4178
ISSN-L : 1341-4178
ノート
都市大気中ペルフルオロオクタンスルホン酸 (PFOS) 濃度の週間変化
小谷野 道子杉田 和俊稲葉 洋平山口 一郎谷保 佐知山下 信義遠藤 治
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 45 巻 6 号 p. 279-282

詳細
抄録
都市大気中のperfluorooctane sulfanate (PFOS) の測定を行った。東京に隣接する和光市で、大気中浮遊粒子 (TSP) を2006年7月3-29日 (夏期) と12月1-27日 (冬期) の毎日捕集した。捕集した試料はメタノールで超音波抽出し、LC/MS/MSで分析した。この方法によるPFOSの回収率は90%、繰り返し精度は13% (c.v.)であった。TSP濃度の幾何平均値は7月が48 μg/m3、12月が43 μg/m3とほぼ同等であった。これに対しPFOS濃度の幾何平均値は7月が6.8 pg/m3、12月が3.5 pg/m3と夏期の方が冬期よりも高かった。大気中のPFOS濃度は、平日に対して、土曜と日曜の週末に低い週間変化を示していた。
著者関連情報
© 2010 社団法人 大気環境学会
前の記事 次の記事
feedback
Top