大気汚染学会誌
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複雑地形を対象としたガウス型流跡モデル
市川 陽一四方 浩西宮 昌
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1986 年 21 巻 2 号 p. 104-114

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抄録
複雑地形を対象に拡散評価を行うガウス型流跡モデルを開発した。本モデルの構成を以下に示す。
(1) 煙の流跡の評価を著者らが開発した複雑地形上の風の場を求めるポテンシャル流モデル又は擬似ポテソシャル流モデルにより行う。これは, これらのモデルは格子点だけでなく任意の点の風ベクトルも求めることができ, 流跡の評価が非常に容易にできるためである。
(2) 濃度分布は流跡に沿ったガウスプルーム式により推定する。
(3) 拡散パラメータとして用いる煙の拡がり幅に地形効果を考慮する。地形効果を考慮した煙の拡がり幅の推定は風洞実験の結果をもとに行う。
本モデルの妥当性を検討するため野外での模型拡散実験を行った。計算結果は実験で観測された拡散の特徴をよく表わしている。また, 本モデルの計算結果を差分法による数値モデルの計算結果と比較した。両モデルの計算結果はよく一致した。本モデルは非常に短時間で拡散計算ができ, 必要とする気象データも少なくて済むため, 実用的な拡散評緬手法といえる。したがって, ルーチソ的に得られるデータをもとに迅速に拡散評価を行う必要のある大気環境監視システム等へ適用可能である。
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