大気汚染学会誌
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神奈川県地域における汚染指数 (PSI) による大気環境の評価
才木 義夫片桐 佳典
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1986 年 21 巻 6 号 p. 551-556

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抄録
米国において使用されている大気汚染指数 (PSI) の手法を用いて, 神奈川県地域 (21地点) における大気環境を1年間にわたり解析し, 手法の適用性について検討を行い, 次の結果を得た。なお, PSIの計算に使用する汚染物質濃度の測定方法1はFcderal Refereme Methodに定められている方法であるが, ここでは日本の測定方法による大気汚染常時監視測定局のデータを使用した。
県内の大気の状況を, PSIの方式に準じて評価すると, 日数頻度でgood 40.8~75.5%, moderate 22.1~50.1%であったが unhealthful 0.6~9.5%, very unhealthful0~0.6%と地域によっては環境の悪い日が見られた。また, 地域分布についてはOx, SPの影響が大きい日には従来の結果と類似した傾向が見られた。PSIが高く, 環境状況の悪い日はOx濃度が高い地域で多く, 都市域のNO2等の影響が大きい地域では比較的少ないが, このことはNO2の影響がOxに対して相対的に低く見積もられているためであり, またNO2の低濃度領域における指標への換算係数が与えられていないこと等に起因していると思われる。これらのことから, PSIの手法は環境評緬手法としては有効と思われるが, 日本に適用する場合には各汚染物質の影響度及び測定方法を日本の現状に合わせる工夫を行い, 新らしい指標を作成することが必要であろう。
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