抄録
多量採取が困難な室内空気の変異原性の測定に, サルモネラ菌TM677株を用いるmicro-forward mutation法の適用が可能かどうかを検討した。
まず, この方法の感度および再現性を大気浮遊粉じん溶媒抽出物を用いて調べたのち, 本法を室内空気浮遊粒子および粒径別に捕集された室内空気浮遊粒子の溶媒抽出物に適用した。
その結果, 本法はAmes法 (プレインキュベーション法) より, 実質的に10倍以上高感度であり, その再現性も比較的良好であることから, 微量環境試料の変異原検索に有効であることを認めた。また室内空気浮遊粒子の変異原性は, 非分級捕集の場合は約30m3, 分級捕集の場合は約90m3を吸引して得た浮遊粒子試料で十分測定可能となることを認めた。