大気環境学会誌
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兵庫県における週末オキシダント濃度に関する一考察
坂本 美徳吉村 陽小坂 浩平木 隆年
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2005 年 40 巻 5 号 p. 201-208

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抄録

光化学オキシダント (Ox) の原因物質が週日に比べ週末に減少するにもかかわらず, Ox は増加するというweekende廿ectと呼ばれる現象が米国等で報告されている。1976~2003年度の大気汚染常時監視データを用いて, 兵庫県におけるweekende丘ectの有無を検討した。解析した全13測定局でweekendef6ectは認められ, 全測定期間をとおした全測定局平均の週日と週末の差は, 一酸化窒素 (NO), 窒素酸化物 (NOx) 及び非メタン炭化水素 (NMHC) はそれぞれ-34%,-27%,-16%であるのに対し, Oxは6%であった。weekendeffectは地域差があり, 全測定期間をとおしたOxの週日と週末の差の最大は尼崎市の11%で, 最小は丹波市の1%であった。Oxの週日と週末の差が最大であった1997年度の尼崎市の曜日別の経時変化で, 週日に比べてOx濃度が高かったのは, 土曜日の午後及び日曜日の終日であった。兵庫県におけるweekendef6ectの原因として,(1) NO排出量の減少,(2) Oxの生成条件がVOC-1imitedの時のNOx排出量の減少について考察した。

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